皆さん、こんにちは!バリ子です。
現在、就職活動や転職活動をされていらっしゃる方の中には総合商社を選択肢として考えられている方もいると思います。
総合商社の仕事内容や年収について語られている記事はいくつかあると思うのですが、一般論ばかりで実態が見えないというのが実情だと思います。
就職先とか転職先ってすごく大事だから、実態が見えないまま入社するのは怖いよね。
今日はそんな私が赤裸々に総合商社の仕事内容、年収、残業時間といった実態をお伝えしていきたいと思います。
総合商社の業務内容
それでは早速業務内容について系統毎に紹介していきたいと思います。
各人数割合についても現職の状況を元に紹介させていただきますので、参考にしてみてくださいね。(人数割合は会社によって異なります。イメージとしては資源系が強い三菱、三井は投資・新規事業の割合がもう少し高いと思います)
トレーディング業務・営業
総合商社業務の中で一番大きな割合を占めているのがこのトレーディング業務です。
総合商社の基礎といってもよい輸出・輸入業務。新興国を中心に日本のメーカーのものを海外へ展開・販売したり、新興国の製品を日本に輸入してくる業務です。
基本的には輸出・輸入の貿易実務を担当する人、営業を担当する人と分かれており、総合商社の全体の業務の5割ほどの人員が割かれていることが多いですね。
この仕事のメリットとやりがい
貿易業務は必ず海外と関わる業務です。
出張で海外に行くことも多いので、海外と関わる仕事がしたい!という人にはぴったりだと思います。
また規模の大きな額を動かすドラマティック感もあり、裁量が与えられる部分もあるので、やりがいを感じられることも多いと思います。
管理・経営系業務
続いて紹介するのが、管理・経営系の業務です。
管理・経営系の業務は数ある日本の事業体や海外の事業体を管理し、堅実な経営が出来ているか追っていく仕事です。(私の現職は限りなくこの業務に近いです)
この業務に割かれている人員は大体2割ほどで、わりと多いです。
この仕事のメリットとやりがい
この業務につくと、どういった観点で会社を管理すればいいのか、経営すればいいのかという知識が身に付きます。
また子会社や関連会社のトップレベルと会話することが出来るので、早いうちから、ビジネス知識が付くことが多いので、知識が増えることにやりがいを感じる方には向いていると思います。
投資・新規事業
続いて紹介するのが、投資・新規事業関連の業務です。
最近は総合商社に投資・新規事業がやりたくて入社する人が多いですよね。
総合商社も貿易(輸出入)だけでは十分に稼げなくなってきているので、新規ビジネスや投資に振る人員が増えてきているのは事実です。
ただ一方で声を大にして伝えたい。投資・新規事業関連業務につける人はほんの一握りです!笑
イメージとしては0.5割~1割の人が付ける競争率の高い業務です。
また一概に投資・新規事業と言っても、インフラ系のプロジェクトを担当する投資担当者が、新規事業(事業創出)を担当する人より基本的には多いです。
インフラ系や資源系に強い商社だと割合が2割ほどに増えると思います。
この仕事のメリットとやりがい
この業務のメリットややりがいは分かりやすいです。
メリットは、自分で戦略を練って新しいビジネスを考える力が付くことと新しいビジネスを作る楽しさを全力で感じられること、やりがいは自分の力でビジネスを作りだすことが出来ることです。
この業務についている人は平均的に仕事への満足度が高い人が多いですね。(参考:バリ子勤務先の組織サーベイ結果)
コーポレート業務 (人事、総務、経理)
続いて紹介するのが、意外にも多いコーポレート業務です。
コーポレート業務は人事、総務、経理といった業務を行い、社全体の管理役のような立場の人々を言います。(管理役なので、利益は生んでいません)
イメージにないかもしれませんが、コーポレート業務についている人はかなり多いです。全体の2割ほどの人がコーポレート業務についています。
総合商社に入ると配属は自分で決められないので、コーポレート業務につく可能性もあります。多くの人が貿易や新規ビジネスをやりたくて入社するとは思いますが、配属リスクがあることを理解しておいた方がいいと思います。
この仕事のメリットとやりがい
この業務のメリットは専門的な知識をつけることができ、転職がしやすいことですね。(総務は少し例外ですが、、、)
みんな営業や投資・新規ビジネスがやりたくて入ってきているのでやりがいは少し少なめですが、専門知識を身に着け、社内から頼られる存在になることがやりがいと言えると思います。
総合商社の年収
総合商社といっても総合商社は7社あり、年収については差があります。
ただ私の経験談でお伝えすると、下記のようなイメージですね。
<順当に出世した場合>
- 20代 500万~900万
- 30代 900万~1300万
- 40代 1300万~1600万
- 50代 1600万以上
ちなみにここだけの話、上の階級になるとボーナスだけで優に5百万円超えます。(夢)
また下記にて七大商社の平均年収を記載させていただいたのでぜひ、参考にしてみてください。(情報元:有価証券報告書)
- 三菱商事:1550万円
- 三井物産:1550万円
- 住友商事:1400万円
- 伊藤忠商事:1580万円
- 丸紅:1470万円
- 双日:1030万円
- 豊田通商:1110万
総合商社の残業時間
最後に残業時間についてお話していきたいと思います。
残業時間は就いている業務によって大きく異なるというのが実態なのですが、少ない人で10時間、多い人で50~60時間、一部のすごい人は80時間のようなイメージですね(1%もいないのでご安心ください)。
平均して30時間の残業をしている人が一番多いと思います。
ちなみに七大商社の残業時間については下記の通り。(参照:Openwork)
- 三菱商事:38.4h
- 三井物産:29.5h
- 住友商事:34.9h
- 伊藤忠商事:41.3h
- 丸紅:34.1h
- 双日:28.7h
- 豊田通商:33.9h
まとめ
本日は総合商社の業務内容、年収、残業時間について紹介しました。
総合商社は他業界に比べて、グローバルに仕事する環境が整っておりますが、イメージと違うコーポレートの業務に配属される可能性もあります。
また派手な新規ビジネスに付ける人数は少なかったり、投資業務は思ったより地道だったりと様々なギャップがあることをご理解いただいた上で、総合商社を目指して頂ければと思います。
待遇面は本当に文句なしなので、待遇だけで総合商社を選ぶというのもありだと思いますよ!
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