皆さん、こんにちは!バリ子です。
本日のテーマは転職活動。かつ、営業やコンサル、企画職で完全リモートの仕事に転職出来るのかというものです。
かなり特殊な転職活動に見えるけど・・・・なんでそんなテーマなの?
私自身は現在総合商社で海外営業のような仕事をしていますが、次のステップのため、完全リモートの仕事を探していました。(リモートかつ、海外から勤務可のポジション)
結論を簡単に申し上げると、国内であれば完全リモート職を探すことは可能だが、海外からの勤務だとほぼ不可能、が現実です。
今日は結論に至ったプロセスや自らの転職活動の体験をもとに、「リモート職に転職することは出来るのか」「リモート職へ転職する際に気を付けたいこと」等をお伝え出来たらと思います。
リモート職への転職を志した理由
まず初めに、リモート職への転職を志した理由を簡単にお伝えしたいと思います。
私は新しいチャレンジに挑戦したいと思っていること、またパートナー(兼彼氏・婚約者)の都合もあり、来年よりイギリスへ引っ越すことにしました。
イギリスに着いてから仕事を探すこともできますが、場所も限られていますし、キャリアも築いていきたいので日本でキャリアアップの転職をしたいな、と考えていました。
ちなみに私のプロフィールは簡単にまとめると下記の通り。
- 総合商社4年目の海外営業(企画)職
- 英語はビジネスレベル (TOEIC 875)
一般的にリモート勤務と言われて思い浮かぶようなエンジニア職ではない私が、完全リモート職かつ海外からの勤務が出来るのか、今回の転職活動は大きな挑戦となりました。
転職活動のプロセス
続いて転職活動を行うプロセスについてご紹介していきたいと思います。
使用した転職サイト
登録した転職サイトは下記の通り。
- Doda
- ビズリーチ
- AMBI
- Wantedly
- LIBZ
リクルートエージェントやマイナビエージェントなどにも登録しましたが、ほぼ使わなかったのでここでは省略します。
各転職サイトを使った感想は下記の通り。
- Doda : 最終的に一番使ったサイト。キャリアアドバイザーはすごく優秀というわけではないが、仕事が細かく親身で信頼できた。求人は質も量も◎。
- ビズリーチ:新卒4年目に入ってかなりエージェントから連絡は来たが、どれもリモートでは勤務出来なさそうなものばかりだったのでほぼ使わず。
- AMBI : 転職可能性を図れるのは面白く、エージェントとも何度か話したが、リモートに特化したものは少なく、あんまり使わなかった。サービス自体は面白い。
- Linkedn :海外転職の為に登録するも、オファーは日本国内のポジションばかり。
- Wantedly : フルリモートのスタートアップ系企業に応募する際に使用。
- LIBZ :リモート求人に特化した転職サイト。フルリモートだけではなく、リモートの制度がある求人が載っている。全体的に無名な企業、スタートアップの求人が多い。国内のフルリモート求人なら見つかる。
最終的に一番使ったのはDodaで、圧倒的に使いやすかったです。
完全リモートというところにこだわらないのであれば、ビズリーチ、AMBIも使いやすいと思いますし、自由な働き方が出来るスタートアップを探すなら、Wantedly, LIBZもいいと思います。
転職活動のスケジュール
続いて転職活動を行ったスケジュールについて紹介したいと思います。
- ~21年12月:フルリモートを推進している企業をリスト化
- 22年1月~ 各転職サイトに登録、エージェントと打ち合わせを実施
- 22年3月~ Dodaで求人に応募、書類審査を実施
- 22年5月~ 面接を開始
- 22年9月 適切な求人が見つからず断念
元々4年目のタイミングで転職しようとはずっと考えていたので、3年目の段階から「フルリモート可」の求人をリスト化していました。
年明けの1月頃から各エージェントに登録を開始。(ビズリーチはもう少し前から登録していました)
色々なエージェントと会話しましたが、Dodaのキャリアアドバイザーが一番親身で話しやすく、Dodaをメインで使用していくことを決めました。
Dodaは打ち合わせで状況や希望をお伝えすると、膨大な求人から私に合うだろうものを紹介してくれます。(AIで導き出しているのか、エンジニア職等も勧められましたが・・・)
紹介した頂いた求人と事前にリスト化していた企業の情報を元に22年3月頃から応募を開始しました。
Dodaで応募をすると実際に企業に応募が送られるまで若干時差があるのでお気をつけください。
その後書類審査を通過した企業から順に面接をしていきました。最終的に内定を1件もらいましたが、海外からの勤務をかなえることが出来ず、転職活動を断念したという流れになります。
転職活動で気づいたこと
それでは皆さんが気になるであろう今回の転職活動を通して学んだことや気づきをお伝えしていきたいと思います。
書類審査の時点から「フルリモート」の希望は伝えるべき
まずDodaのキャリアアドバイザーさんにもお教えいただいたことですが、特にフルリモートといったような特殊な労働環境を望む場合、応募の段階で企業へ伝えておくことが重要です。
求人に「フルリモート可」と書いてある場合でも、状況によってはフルリモートが出来ないなんてこともあるので、明確にこちらの希望を伝えておくようにしましょう。
ちなみに私の場合は「フルリモート+海外からの勤務」だったのでその旨もお伝えした上で、書類選考をいただくようにお願いしていました。
フルリモートの求人は結構ある
「そもそもフルリモートの求人なんてあるの?」と思われるかもしれませんが、コロナの状況も相まってフルリモートの求人はかなりあります。
エンジニア職はもちろんですが、コンサル業界、IT業界、スタートアップで多いように感じました。
上記のビズリーチの情報によると、勤務地を問わない求人数は11.3倍に増えているようです。
求人によっては「勤務条件は変更となる可能性あり」なんて記載がされていることもあるので、事前に確認するようにしてください。
一方で海外からの勤務はかなり難しい
今回の転職活動で、結局私は日本の企業に転職することはできませんでした。
一番の要因となったのはPE課税です。
PE課税とは・・・「Permanent Establishment 」の略称です。恒久的施設と訳しますが、外国法人が別の国で事業を行うための出先機関のようなイメージです。
通常国家の課税権はその国に居住する人や企業にしか及びませんが、外国人や外国法人であってもその国で事業を営むような場合には課税する必要が生じます。そこで、外国人や外国法人の事業所得への課税ルールを決める上で、外国法人の出先機関(PE)がその国にあるか、というPEの概念が必要となります。
https://mondepal.com/info/column/217/#:~:text=%E3%80%8CPermanent%20Establishment%20%E3%80%8D%E3%81%AE%E7%95%A5%E7%A7%B0%E3%81%A7%E3%81%99,%E3%81%99%E3%82%8B%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%8C%E7%94%9F%E3%81%98%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82
定義は上記の通りですが、簡単に言うと、外国で日系企業の業務をすると、外国で法人活動をしていると見なされ、その地での法人税を支払う必要が出てくるというものです。
私の場合はイギリスから日系企業で働きたいと考えていました。この場合、その企業は私という駐在員をイギリスに設けていると見なされ、私が行った営業活動にイギリスの法人税が課されるというものでした。
私に内定をくれた会社は数か月かけて税理士と相談してくれたようなのですが、PE課税のラインは曖昧で、リスクを負うこととなるため結局内定の話はなくなってしまいました。
またPE課税の問題の他にも「しっかり業務がこなせるか」「時差があるかどこまで時間を合わせて働けるか」等の問題にも直面することとなります。
結局「フルリモート+海外からの勤務」という条件で書類審査に通してくれても面接で落ちてしまったり、結局内定を取り消しされたりして、転職活動は断念する結果となりました。
企業によってはオファーしてくれるところもあるかもしれないけど、、、
PE課税はすごく曖昧なもののようなので、そもそもPE課税を知らない企業(スタートアップ)や、すでにその企業で長く働いていて信頼されている人であれば海外から完全フルリモートで働くことも可能だと思います。
ただPE課税リスクが常に付き物という点は覚えておいた方がよいかもしれません。
まとめ
本日はフルリモートの仕事に転職するための活動や気づきについて紹介しました。
まとめると下記の通りです。
- フルリモート求人は増えており、国内からの勤務であれば転職は十分に可能
- 転職サイトはDodaがおすすめ
- 海外からのフルリモート勤務はコンサル/営業/企画職ポジションだとまだまだハードルが高い
コロナに後押しされてるとはいえ、難しい現実もありますが、自分に合った探し方を一緒に追及していきましょう!
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