皆さん、こんにちは!バリ子です。
皆さんの中には現在就職活動の大学生や、転職活動中の方もいるかと思います。
そんな皆さんにとって気になるのが「大企業で働くのはどうなのか」問題。
そんな問題あるの?大企業に入社なんて良いことづくしでは?日本人の憧れだと思うけど!
私が就活生の時もそう思っており、実際に大企業の代名詞でもある「総合商社」に入社しましたが、色々ギャップを感じることも多かったです。
最近は大企業をファーストキャリアとして選ぶことのネガティブな意見もありますよね。
ファーストキャリアは本当に大事なので、しっかり大企業の良さと悪さを知って選択する必要があります。
実際に日本の大企業ともいえる総合商社に入社した私が、総合商社(大企業)で働くことのポジティブな部分とネガティブな部分を紹介していきたいと思います。
大企業のメリット
まずは大企業で働くメリットからお伝えしていきたいと思います。
①人を育てる土壌がある
大企業では一般的に多くの新卒採用を行います。
私が新卒で採用された時は同期が80人ほどいました。
多くの新人を採用するということは、それ相応に新人を育てる制度や環境が整っていることが多いです。私の場合は配属前に2週間ほどの研修があり、メールの書き方や名刺の渡し方等を学びました。
また配属をされてからも新人教育に慣れている先輩が多かったので、可愛がって頂いた覚えがあります。
もちろん部署にもよりますが、私の部署は特に新卒を毎年取るような部署でしたので、2か月間新卒を育てる教育プログラムがありました。(貿易実務、市場概要、ビジネス概要、社内ルール等)
ここですべてをキャッチアップできるわけではないのですが、そういった制度があるだけで安心できますよね。
人が多く、人を取ることに慣れており、会社としても余力がある為、新人教育に時間もコストも費やしてくれました。大企業に入社するメリットと言えると思います。
②チャレンジさせてくれる ( =失敗させてもらえる)
①の部分にもつながりますが、大企業には多くの資産、そして余力があります。
新卒に渡される仕事の中でミスをしても会社に対してそれほど大きなインパクトをもたらさない為、積極的にチャレンジをさせてもらえる風土はあります。
実際に私も入社1年目から毎年1000万円ほどのビジネスをメインで担当させて頂いていました。
また大きなミスではないものの、数十万の損を出しかけた時は、上司から注意された程度でした。(もちろん誇れることではありませんが・・・)
勿論動くお金の額だけが裁量権ではありませんが、会社として余裕があるため、新人に任せてくれる風土はありますし、逆にミスをしても激しく攻め立てるような文化はありませんので、ストレスのかかる雰囲気で働きたくない人にはお勧めです。
ベンチャー企業やスタートアップの方がチャレンジさせてくれると思いがちですが、個人的には大企業も若手に裁量を持たせる会社が多いと思います。
③福利厚生が充実している
皆さんが一番イメージしやすい大企業の利点は福利厚生の面でしょう。
大企業は一般的に仕事の負荷に対して年収が高く、様々な福利が用意されていることが多いです。
例えば私の入った会社は3年目時点で年収が600万強あり(残業月20時間込み)、役職によって家賃補助も2~5万出ていました。
個人的な旅費に使える福利が年間5万円もらえましたし、有給も年間15日ほど頂けていたと思います。
お金使いすぎることがなければ生活に困ることはまずありませんし、一人暮らしであればランチの千円も全く気になりません。
また産休・育休は合計で2年間取れ、男性社員でも2度育児休暇を取っている人もいました。(これは稀ですが)
その他にも資格を取るとご褒美(1000円~10万円)がもらえたり、結婚すると祝い金がもらえたりと、細々とした制度がたくさんありましたね。
大企業を辞めづらくなる一番の理由がこの安定さと制度の良さだったりします・・・。
④社会に対する貢献度が高い
実際に社会貢献度で仕事を選ぶことは、なかなかないとは思うのですが、社会に与える影響が大きいことも大企業で働くことの醍醐味。
私は新興国30か国以上の自動車市場を任され、現地の経済を支えているんだと誇りに思っている部分もありましたし、現地で働いてくれる担当者の人材育成や、新興国のモビリティーライフに貢献しているという思いとやりがいを感じる日々でした。
世の中に社会の役に立っていない仕事はありませんが、大企業のもたらすインパクトは絶大だと思います。
やりがいや人に誇れる仕事をしたい!という人にはぴったりだと思います。
大企業のデメリット
メリットを説明させて頂いたところで、続いて私がギャップを感じざるえなかったデメリットについても紹介していきたいと思います。
総合商社に4年働いた私の個人的な意見にはなりますが、ぜひ参考にしてください。
①年功序列によるモチベーション低下
大企業の悪、一つ目は年功序列です。(笑)
原則大企業では給与や役職が年功序列で定まっていることがほとんど。
結果で評価してもらえる部分もありますが、「何年目になって初めて昇格できる」みたいな制度が付いていることが多いです。
また一度昇格すると降格する制度がないことが多いため、仕事のモチベーションがなく働かない先輩がいるのも事実です。
そういった先輩が自分より給料をもらっていると思うとモチベーションは下がりますよね・・・・
ちなみに私の場合はまったく同じ仕事をしているのに(むしろ私の方が結果を出しているのに)、年齢が40代~50代で私より年収倍もらってるなんてこともありました。そういった先輩はたいがいデスクではすごーく暇そうなんですよね・・・
②自分のやりたい業務が出来るとは限らない
簡単に言うと大企業の人事は穴埋めゲームです。
個人の要望を考慮されることはほとんどなく、能力に応じて空いたポジションに人をローテしていく文化です。
配属ガチャなんて言葉もありますが、職務に強い希望がある方はあまり向かない(特に総合商社)でしょう。
一度配属をされるとなかなか部署は異動できないものです。(異動させる文化があります、なんて言っても会社都合でしか異動出来ないことがほとんど)
また会社はあまり個人のキャリアパスを考えたりはしないので、色々なことに幅広く挑戦してスキルを磨きたいと思ってもそういったチャンスが与えられないこともあります。
こういったこともあり、若手がより成長できる環境を求めて退職するなんてことも多いです。
③人事異動によってプライベートが犠牲になりがち
大企業といっても業態によるのですが、私のような総合商社や国内・海外に多くの拠点を持っている製造業は国内の他の拠点や海外に異動が多く、単身赴任をしている人が本当に多いです。
子供が未だ小さいのに子供の成長を見られずに単身赴任している先輩方が本当にたくさんいました。
また私のような女子の場合、一番結婚したいタイミングで地方や海外に飛ばされるなんてこともしばしば・・・。
プライベートが犠牲になりやすいというのは大企業、特に総合商社や製造業の悪い部分ですね。
④自分らしさより組織力が大事
大企業の強みは、その組織力。
「総合商社はプロダクトを持たない、人間力で勝負だ!」なんて言われることもありますが、実際はそんなことなく、組織の中で決まった流れに沿って動かす業務がほとんどです。
誰がそのポジションについても回るようにする組織力。
そういった環境にいると、「自分でなくともいいんじゃないか」と考えたり、自分らしさを出す機会がなかなか少ないと言えます。
若いうちから自分らしさを存分に生かしたり、自分の意見を仕事に反映させたい、フラットに働きたいという人には向いていないかもしれません。
まとめ
本日は大企業で働くメリットとデメリットをお伝えしました。
簡単にお伝えすると、
- 大企業の良さ:安定、社会貢献、組織力
- 大企業の悪さ:年功序列、個々の多様性のなさ、自由度が低い
となると思います。
大企業の悪さは正直与えられている待遇の良さや安定さでカバー出来てしまうのですが、私の場合は自由度が低く、私を一人の会社員として尊重してもらえなかったことが一番苦しいポイントだと感じています。(社会の歯車感がどうしてもぬぐえなかった)
かなり主観的になってしまいましたが、今後のキャリアを考える上でぜひ参考にしてください!
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