みなさん、こんにちは!現在イギリスにYMSビザで滞在しているバリ子です。
本日はYMSビザ取得者の中でも不安に思う人が多い、就職について私の体験談を共有していきたいと思います。
YMSビザってワーホリビザみたいなものだから、ちゃんと就職できるか不安だよね
私も渡英前に他の方のブログ記事を読んだり、YouTubeで他の方の体験談を見ていたのですが、結構厳しそうな印象だったので、かなり不安視していました。
しかも私の場合は、多くの日本人がいるロンドンではなく、マンチェスターという都市での就職になるのでより厳しいかと考えていました。(最悪ライターの仕事でもしようかと思ってました)
結果的には無事日系企業に就職することが出来たので、その経験をシェアしていければと思います!
私(バリ子)の経歴
まず私がどんな人なのかというのを参考までにお伝えしていきたいと思います。
- 日本では社会人4年目にあたる27歳
- 元総合商社勤務、自動車ビジネスの企画職。仕事でも英語を日常的に使用
- 子会社の経営管理や予算管理経験あり
- 年収は600~700万円
ざっとこんな感じです。ちなみにYMSでイギリスに来る前に少し日本で就職活動をしていたのですが、某アプリでスカウトやオファーを頂くこともかなり多かったので、日本的に言うとかなり良い経歴でした。
日本では名前がよく知られている会社だったので、そのあたりのアドバンテージもあったと思います。
イギリスで就活するにあたって設定したターゲット
とはいえ、日本では輝かしい経歴を持っていたとしても、イギリスでは通用しません。私の元いた会社名も通用しませんし、なんなら私は短期でイギリスにいる外国人でしかありません。
イギリスでの就職活動が難航するだろうことは想定していましたが、「このターゲットだけは下げたくないな」というのを事前に設定しました。
- 戦略や経営企画の繋がる仕事 (営業もやったことないので興味あり)
- 業界は自動車、物流、教育、ESGが望ましい
- 出来れば小規模な会社かスタートアップ
- 出来れば現地の英系企業が希望
- 自由な働き方を推進している会社
- 給料は30K以上 (1£=100円換算で500万円弱)
YMSビザではよく18K~22Kの給料が多いと言われていたので、30Kはかなり高望み(しかもロンドンではなくマンチェスターで)でしたが、元の給料がかなり良かったので正直これ以上下げたくない想いでした。
また今後のキャリアは戦略や経営企画系に進めたいと思っており、自分の強みが生きる業界で仕事に就けたらなあと思っていました。
元々いた会社が大企業だったので、今回は小規模でより自分の声が生きる場所で働きたいと思っていました。かつ、出来るだけヨーロッパに旅行に行ったり、自由な生活がしたかったので、自由な働き方を推進している風通しのいい現地の会社が希望でした。
イギリスで就活したスケジュール
かなり高望みで始まった私の就職活動、下記のようなスケジュール感で進めていきました。
- 12月下旬:イギリス渡英、さっそく求人に応募開始
- 1月上旬:日系人材企業A社 一次面接
- 1月中旬:A社 二次面接
- 1月下旬:A社 三次面接 / 英系SCMスタートアップB社 電話面接、一次面接
- 2月上旬:A社 四次面接→内定/B社 二次面接→内定
就職活動に費やした期間はおおよそ2か月、応募した会社は20社ほど。
応募したのは、日系企業、グローバルコンサル企業、現地のテック系企業(+日本語が生かせる)がメインでしたが、面接への連絡をくれたのはたった2社でした。(厳しい・・・)
日系人材企業A社
日系の人材業界の会社ですが、現地人材企業を買収しており、その管理経営と経営改善を任される立場でした。
業界は全くもって違う畑でしたが、やっていた業務はかなり近しいものがあり、ゆくゆくは営業や新規事業立ち上げ等も任せたいと言ってくれていた企業で、私が興味を持ったのはそのポイントでした。
そして何より週に1回のオフィス勤務でよく、何時から働いてもいいというスーパー柔軟な企業。給料もYMSビザとしては信じられないオファーの40Kでした。(日本円換算で660万円。税金含めると日本にいた頃より多い!)
会社もかなり小規模で数名の企業というのも魅力的でしたし、現地の企業と働くことになるので日系企業すぎないのが◎でした。
かなりの部分で条件を満たしていたと思います。
- 戦略や経営企画の繋がる仕事 (営業もやったことないので興味あり) 〇
- 業界は自動車、物流、教育、ESGが望ましい ×
- 出来れば小規模な会社かスタートアップ 〇
- 出来れば現地の英系企業が希望 △
- 自由な働き方を推進している会社 ◎
- 給料は30K以上 (1£=100円換算で500万円弱) ◎
この会社の求人は12月末に運よく見つけ、掲載された次の日には応募しました。(本当に運がよかったと思います)
その後1次面接は上司、2次面接は現地企業の担当者、3次面接は同僚となる人と進み、4次面接がまた1次面接と同じ上司と面着という形で無事内定を頂きました。
普通イギリスの就活はもっとスピーディーに進むので、かなり時間がかかった方だとは思いますが、企業もかなり高額の給料を出すので時間がかかったのは仕方なかったと思います。
英系SCMスタートアップB社
こちらはSCMとESG関連のプラットフォームを自動車業界へ展開している英系企業で、仕事自体は日本企業へのカスタマーリレーションのポジションでした。
スタートアップ(創業10~15年くらい)なので、活気があるのと、グローバルな人材が揃っているのが魅力。面接してくれた人もみんなフレンドリーでした。
業界、会社事業内容自体はドンピシャだったのですが、給料が30K(日本円で500万円弱)だったということと、業務内容がカスタマーリレーションだったということ、また週3回の出社が必須であったことが気になりました。
条件の満たし度でいうと下記の通り。
- 戦略や経営企画の繋がる仕事 (営業もやったことないので興味あり) △
- 業界は自動車、物流、教育、ESGが望ましい ◎
- 出来れば小規模な会社かスタートアップ 〇
- 出来れば現地の英系企業が希望 ◎
- 自由な働き方を推進している会社 △
- 給料は30K以上 (1£=100円換算で500万円弱) 〇
この企業はIndeed経由で応募し、1週間後くらいに連絡をくれた会社でした。メールをくれた後に電話面接があり、次の日に1次面接、その次の週に2次面接、内定と本当にスピーディーでした。(さすが現地系)
緊張して、文法も単語もめちゃくちゃだっただろうに、嫌な顔せず聞いてくれて良い企業だな~と思いました。
結果、A社に勤めることに決めました
最終的にA社で勤めさせてもらうことにしました。
気持ち的にワクワクしたのはB社だったので(SCM, ESGがはまった)、迷ったのですが、条件を比べるとどうしてもA社を選ばざるえなかったです。(良い給料、自由な働き方)
何人かの友達に相談しましたが、B社でもいいんじゃない?という声ももらいました。仕事の選び方は本当に難しいのですが、最終的に後悔しない選択が出来たと思います。
イギリス就活のアドバイス
今回のイギリスでの就活を通して何点か分かったことがあるので、皆さんのご参考までに共有していきたいと思います。
イギリス就活は正直”運”も重要
アドバイスにも何にもならないのですが、イギリス就活、特に地方での就活は何といっても”運”に左右されます。
ロンドンだと求人も多いので(その分競争相手も多そうですが)、日系企業の求人も多いですし、英語力に自信がなくとも社会人経験があれば20-25Kくらいの仕事は結構簡単に見つかるかもしれません。*私自身、ロンドンの仕事についてはAgentから連絡を頂く機会も多かったです
一方、私が就活をしたマンチェスターは、イギリス第二の都市と呼ばれる(人口は3位)結構大きな都市なのですが、日系の求人はほぼ皆無でした。今回タイミングよくA社に出会えたのは奇跡的だったと思います。
これだけ求人が少ないと、ある意味ロンドン以上の競争率になるかもしれません。
また、現地系の企業に関しても、正直日本語が絡んでいないと就職は難しい気がしました。(ロンドンだと移民や外国籍の人が多く、より雇ってもらえるのかもしれませんが)。日本語が関連してくるオフィス系の仕事はめったに求人が載らないので、これも運だったと思います。
日系企業はAgent経由がメイン
在英日系企業向けに就職活動をする際はエージェントを通して就活することになります。
私が使ったのは、JAC UK, Center People (センターピープル), People First (ピープルファースト)の3社でした。各Agentを使った感想は下記の通り。
- JAC UK : 求人数があまり多くなく、Agentからのレスポンスも遅かったのでほぼ使わず。求人数は少ないが、質は高い気がする
- Center People : 今回A社に応募するのに使った会社。面談やフォローなど手厚く、求人数も多い。一番使いやすい。
- People First : 他の人も言っていたが、サポートが手厚い。求人数は少なめ。
ちなみに日系企業を応募する時はMixBを参考にするのもいいです。飲食やサービス業向けの求人が多いですが、たまーにオフィス系の求人もあります。(これもロンドン以外は運としかいえない)
現地企業は直接かIndeed, LinkedInも使いこなせるといいかも
私は現地企業に対してはIndeed, 直接応募という形を取っていました。
元々自分の好きな業界のスタートアップ企業を探していたので、気に入った企業を見つけてから応募という形を取っていましたが、3週間ほど一つも書類選考に通らず、やり方を変えなければと思いました。
その後ReedやCV Libraryにも登録し、いくつか求人応募しましたが何の連絡もなく。Indeedで「Manchester Japanese Job」と検索を入れ見つけたのがB社でした。
他の方は結構LinkedInを使っているみたいだったので、私も少し頑張ってみたのですが、オファー等を頂くことはなかったです。(いまだに日本向けのオファーは来ますが(笑))
面接対策もしっかりしておこう
私は前職でかなり英語を使って仕事していたので、英語で自分の経歴をお話することがそこまで苦ではなかったのですが、「苦戦しそうだな」という人は事前にしっかり対策しておくことをお勧めします。
英語での面接対策は後ほどまた記事にする予定なので、ぜひ読んでいってくださいね。
どうしても仕事が見つからないなら
お伝えした通り、YMSで、かつロンドン以外の地域で就活をするのは正直「運」に左右されるところが大きいです。
どうしても仕事が見つからない!という時は”日本の仕事をリモートでする”という選択肢もありだと思います。
例えばライターの仕事は完全リモートで対応させてもらえたりしますね。自分でブログを開設してみるというのも◎。(すぐに儲かるというのはないかもしれませんが)
他にも「海外×在宅勤務」で検索すると求人が出てくることもあるので確認してみてください!
「それも厳しい・・・」という時は、飲食店などで働くことも考えるしかないかもしれません。
まとめ
本日はYMSビザを使ってイギリス就活した時のお話を紹介しました。
まとめると下記の通りです。
- 大企業のネームバリューは使えないが、業務経験がないとオフィス勤務は困難
- イギリス就活は運が重要。一度掴んだ運は離さないよう準備と対策をしっかり行おう
就職活動は長く、挫けそうになることもありますが、準備と対策で仕事を掴み取ってくださいね!
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