(体験談)総合商社配属ガチャの実情。希望の配属先を手に入れる方法

皆さん、こんにちは!バリ子です。

このブログでは何度かお伝えしているのですが、私は元総合商社勤務です。4年弱ほど総合商社で勤務し、ヨーロッパの市場を担当していました。

総合商社は「カップラーメンからロケットまで」と言われているほど、色々な業界に関わることが出来ます。また日本中、世界中にビジネスを広げているのも特徴です。

これだけ聞くとかっこよく聞こえますし、いまだに人気のある業界のようなのですが、ビジネス領域が広いが故、問題となるのが配属ガチャです。

配属ガチャってなんとなく聞いたことあるけど、どんなものなんだろう?
どうしたら希望通りの配属を受けることが出来るんだろう?

今日は元総合商社勤務の私が、総合商社のあまり語られていない実態、配属ガチャについて赤裸々にお話したいと思います。

目次

配属ガチャとは何なのか?

まず「配属ガチャ」という言葉を聞いたことがない、という人もいるかと思います。

配属ガチャとは簡単に言うと、「色々なビジネスを扱っている大企業に入る場合、配属先によって同期と大きな労働環境の差が生まれること(=不公平)」です。

基本的に配属ガチャには①業務内容の差②勤務地の差 があると思っています。

例えば私がいた総合商社の場合、一般的に体育会系と言われる金属系のビジネスは忙しいし、大変だし、きついのであんまり人気がありません。

一方、新規事業の立案や実行はかっこいいですし、新しいビジネスを作る仕事なのであまりスケジュールがタイトでなかったり、プレッシャーが少ないこともあります。

同じ内定者でも一般的に辛い金属ビジネスに配属される人と、かっこいい新規ビジネスに配属される人がいます。これが配属ガチャです。

2点目の勤務地の差はもっと分かりやすいものです。簡単に言うと東京などの都市部に配属される人と、あまり娯楽もない地方都市に配属する人がおり、労働環境や生活スタイルに大きな差が生まれますよね。これも1つの配属ガチャです。

もちろん1人1人の特性や性格に合わせて配属されている部分はあるのですが、正直運によるような部分も多く、総合商社の隠れた陰になっています。

<体験談>ほとんどの人は希望通りに配属されない

ここからは少し体験談を紹介したいと思います。

メージ出来ると思いますが、総合商社に入社する人は「海外と働きたい」「日本製の製品を海外に売りたい」「途上国のインフラを支えたい」「新しいビジネスを作りたい」と思っている人が多いと思います。私もその1人でした。

しかしそういった一般的にかっこいい仕事を出来るのはごく一部。海外と仕事する機会は多いですが、国内の相手しかしない人もいます。

私が入社した時はほとんどの人がかっこいい業務を希望していましたが、結局大半が地味な製品の部品や機械のトレーディング業務の担当になりました。

面接では「やりたいこと」をたくさん話す機会もあるかと思いますが、実際にそういった業務を担当出来るのはほんの一握りと思っておくといいと思います。

内定から配属までの流れ

「思い通りの配属にならないことは分かったけど、実際配属までの流れってどんな感じ?」と気になる人も多いと思います。ここから先は内定から配属までの流れをご紹介します。

簡単な流れは下記の通りです。(私が内定した数年前の流れです)

  • 6月上旬:内定、内定承諾
  • 6月中旬:内定者懇談会
  • 10月中旬:内定者合宿
  • 2月上旬:配属先面談
  • 4月上旬:新入社員研修
  • 4月中旬:配属先発表

もちろん、企業によって異なりますし、私の体験が数年前の話なのでスケジュール感に変更もあると思います。参考までにしてくださると幸いです。

2月上旬:配属先面談

6月に内定してから、懇親会や合宿を挟みますが、配属先に直で関係してくるのはこの配属先面談です。

もちろん懇親会や合宿で内定者の人となりや能力は審査・評価されていると思います。なので、あまり気を抜くことは出来ないのですが、一番重要なのはなんといってもこの配属先面談です。

配属先面談は人事部と行う面談で、配属先に関する希望を話すことのできる面談です。通常、希望する部署を3つほど書いて事前に人事部に提出し、面談では希望についてより細かに話します。

1対1で面談をすることもあれば、グループで面談をすることもあります。

希望の配属を勝ち取るための方法

ここからは重要な「配属先面談」でどのようにすれば希望の配属をを勝ち取れるのか、についてお話していきたいと思います。

希望の配属先が勝ち取れるかどうかで、入社後の未来は大きく変わります。総合商社を始め、配属ガチャがある企業に入社予定の人にはぜひ見ていってほしいです。

希望の配属先は強い気持ちで伝える

これに尽きると言っても過言ではない、一番大事なのは「希望の配属先は強い気持ちで伝える」という点です。

日本の就活は基本的に、「企業側に選んでもらう」発想が強いと思います。確かに人気企業を希望する際は、面接では少し下手に出る必要もあります。

ただすでに内定者になっており、入社直前の配属先面談であれば多少強気に出ても問題はありません。なぜならこの時点で会社から内定を消されることはほぼないからです。

会社の人事もこの時点では内定者の数を確定させて上に報告してますし、各部署との配属調整も開始しています。この時点で内定を取り消しするというのはまともな会社であればあり得ません。

なので配属面談では強気で希望を伝えてください。大事なのは「この業務に携われないならすぐ辞める可能性もある」とちらつかせながら、かつあまりネガティブに聞こえないように気を付けることです。

人事や会社としては内定者や新入社員がすぐに退職してしまうことを一番のリスクと考えています。なので、「希望部署に配属させないと辞めてしまうかもしれない」と思うと、希望通りの部署にすることを優先します。

逆にここで下手に出てしまい、「どこでもいいです!どこでも頑張ります!」のような姿勢を出してしまうと、人気のない、誰もやりたくない部署に飛ばされてしまう可能性も高まります。

その配属を希望する背景を伝えられるようにしておく

強気で希望を伝えることは大事ですが、先に伝えた通り、あまりネガティブに聞こえないように気を付けることも大事です。

“なぜその部署を希望するのか、これまでの自分とどう関係があり、どのように自分の強みが生きるのか”そういったことを説明しつつ、強い希望を伝えられると人事や会社も優先度を高めてくれると思います。

配属先面談外でもアピールをしておく

配属先面談で強気に配属希望を伝えておくことが一番大事ですが、可能であれば配属先面談外でも配属希望をそれとなく伝え、アピールしておくといいと思います。

人事部や人事権のある人とは内定合宿等で話したり、それ以外でも飲み会等で話す機会があると思います。

そういった非公式の場でも人事希望をそれとなく伝え、熱量をアピールしておくと、意外にも会社側(人事)が覚えておいてくれることがあります。

「分かりやすいやりすぎ」は嫌がられることもあるかもしれませんが、節度のあるアピールはやらないと損だと思います。

嫌な部署に配属されたらどうする?

最後に「一生懸命配属希望を伝えたけど、希望の配属先にならなかった・・・」という場合についてお話しておきたいと思います。

もちろん会社にはよりますが、人事制度として「数年働いたら異動希望が出せる」という制度を持っている会社が多いです。*事前に調べてもらえるといいと思います

こういった制度がある場合は、もし入社時点で希望の部署になれなくても、数年我慢すれば正式に部署が変えられることもあります。

私が元いた会社は”3年以上同一業務を担当すれば異動希望を出せる”というものでした。もちろん希望先に人員補充の必要があるかどうかも関係ありますが、通常は人員不足の部署がリスト化され、そこに応募するようなプロセスを取ることになります。

このプロセスに乗れれば、「一生(いつ変われるか分からない)、嫌な部署で働く」ということはなくなります。

まとめ

本日は元総合商社勤務の私が、配属ガチャの実情についてお話しました。

まとめると下記の通りです。

  • 配属によって業務や勤務地の差が生まれる。これを配属ガチャと呼ぶ
  • 希望の配属を叶えるためには強気で希望を伝えることが需要。程よいアピールも〇
  • 希望の配属になれなくても、人事制度によって異動をすることも可能

総合商社や大企業は憧れる人が多い業界、会社ですが配属ガチャという残酷なイベントが待っています。

皆さんも「強気に希望を伝えること」で希望の配属先をゲットしてくださいね!

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この記事を書いた人

初めまして、バリ子です!
フランス高校→国立大学→ニューヨーク留学→総合商社→イギリス移住(現在)。
バリキャリの道を捨て、自由に生きてます。

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